浅野恭司&中武哲也 ライブドローイング&トークショー2018.02.12

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浅野恭司&中武哲也 ライブドローイング&トークショー

東京アニメセンター in DNPプラザ、今回のイベントは、WIT STUDIOのヒットアニメを生み出す「アニメーター浅野恭司氏」と「アニメーションプロデューサー中武哲也氏」をお迎えして、イベントを実施しました。
今回は、浅野氏のライブドローイングを大画面で観覧しながら、お二方にアニメ制作現場のリアルを語っていただきました。
浅野氏の生のペンの動きに魅了されながら、中武氏のプロデューサーの秘話を伺う、まさにWIT STUDIOの制作現場を垣間見られる最高のイベントとなりました。
イベント終了後には両氏からのサイン会も開催。来場いただいたファンの皆さまと直接会話頂き、大変ご好評いただきました。その内容を、レポートでお届けします!


お二人の自己紹介終了後、早速、浅野氏のライブドローイングがスタート。
「さあて何を描こうかなー」からのコメントから、早速、ライブドローイングスタート。
本日はタブレット端末での実演となりました。普段仕事では、液晶タブレットを活用されているとのことでした。
セリフを声に出しながら、描いたりしますか?といった質問に対しては、普段は静かに描いているとのコメントもあり、ライブドローイングならではの雰囲気を楽しみながら描かれている様子でした。
ライブドローイングが進む中、中武さんからは、アニメーターに必要な3つの要素に関してお話しいただき、「うまい」「はやい」に加え、「いい人」がポイントとのことで、浅野さんはその全てが揃っているとのことで、会場からもうなずきの声が上がっていました。
浅野さんは、人材育成も積極的に活動されているとのことで、若手を育成するために、小中学生向けにワークショップを開催するなど、直接対話できる機会も持たれているとのことです。
今回もまさにその一環!アニメーション業界の雇用と就職の未来については、今後も積極的に働きかけていきたい、とのことです。
ワークショップでは、走る人をどう描くか、ポーズの描き方はといった、具体的な指導を行う様にしているとのことで、「楽しいお絵描き教室でなはいですね(笑)」とコメントされていましたが、大変貴重な機会であることは間違いないですね。
WIT STUDIOとしては新しいチャレンジを進めたいとのことで、「進撃の巨人」や「甲鉄城のカバネリ」の様なアクション作品の印象が強いと思うが、「魔法使いの嫁」や「恋は雨上がりのように」のような作品もどんどん制作していきたい、とのこと。
また、今後は「どう作るか」だけでなく、作ったあとに「どう売っていくか」という所も考え、新しい勢いのある若い人たちにも負けず、模索していきます!と、今後の意気込みを語られていました。(中武氏)
若手作家の話に及ぶと、24日・同会場実施のアクションアニメータートークショーに来場される「江原康之氏」「今井有文氏」「胡拓磨氏」3名の方々の話題になり、とにかく、影響しあって、良い作品作りにつながっているとのことで、長尺シーンに対する長さの暗黙の競い合いなどは、その最たる例で、良質な作品制作につながっている印象と感心されていました。
ライブドローイングも大詰めで、いよいよキャラクターの目を描く最に、「どのキャラクターも自分自身でゴーが出る瞬間があり、そこをクリアすればあとは自然と進みます」とお話しされながら、目を描く瞬間は、会場からも感動の声が上がりました。
どうやったらうまくなるの?の中武さんの質問に対して、浅野さんは、「答えとしては面白くないかもしれませんが、とにかく描くしかないですね。それもただの落書きではなく、仕事をこなすことが自身の上達につながりました。」と回答されているシーンは非常に印象的でした。「10年前には、お前の絵には華がない!と言われました」と漏らされたお話には、中武さんからも、「本当ですか?」と驚きの声が上がっておりました。自己反省しながらも、トライした日々があったから、うまくなったとのこと。作品から感じる勢いは、このような日々の積み重ねの賜物なんですね。
最後に来場者からも質問を受け、アニメプロデューサーにとって大事なことは?という中武氏への質問に対しては、悲観的にならず、すべてをポジティブに捉え、チャンスと捉えることが重要との笑顔のコメントに、中武氏の人柄が垣間見れるシーンでした。
浅野さんに対しては、チームでの作品制作においてメンバーを盛り上げるコツは?という質問が上がり、「チームのみんなそれぞれと話に入って、聞いてあげる。個人技で戦う世界ではない。まずは聞く(どうしていきたいかを本人の言葉で言わせる)。今の技術と照らし合わせて、道を示してあげる。それをみんなにしてあげることで、次につなげる。丸一日そういうことをして、絵を描かない日もある。」同氏は制作のリーダーという立場から、精神面のケアも非常に重要であり、自分の背中だけを見ろ!は通用しない時代だと感じると締めくくっていました。
ライブドローイングはあっという間に終了し、その後、両氏のサイン会に。来場者と対話しながら、笑顔でサインに応じるお二人は、ファンとの対話を大切にされる作品作りそのものという印象でした。
また、東京アニメセンター宛にもお二人から直筆サインをいただきました!
浅野恭司さん

中武哲也さん